クロワッサン1個作るのに材料工学まで持ち出しました|1,024層の科学
クロワッサンを1個作るためだけに、1,024層まで計算してみました。
生地とバターの温度や物性、繰り返されるラミネーション、層間構造の安定性、発酵中のガス膨張、そしてオーブン内部で起こる水分蒸発と熱伝達まで。
クロワッサンのサクサクした美しい層は、
ただ生地を何度も折ればできるわけではありません。
バターが硬すぎれば層は割れ、
柔らかすぎれば生地の中へ広がってしまいます。
さらに温度や厚さが適正範囲から外れた瞬間、
設計したラミネーション構造は崩れ始めます。
そこで今回は感覚に頼るのではなく、
温度、
厚さ、
変形、
張力、
そして熱膨張を基準にクロワッサンを設計しました。
オーブンに入った瞬間、
層の間に存在する水分が水蒸気へ変化し、急激に膨張します。
その圧力によって密着していた薄い生地の層が次々と押し広げられ、
クロワッサン特有のハニカム状の内部構造が形成されます。
結局、必要だったのは小麦粉とバターだけ。
でも、その理由を説明するには材料工学が必要でした。
ムダなくらい本気。
でも、知ってみると意外と役に立つ。
ムダに本気な料理科学
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